痛い夢
ぽえむ君
将来の夢を語り合うよりも
明日のテストに向けて
たくさんの単語を関連もなく
覚えることの方が大切だった
そのときのぼくの夢は痛かった
将来の夢を描くことよりも
今の生活を脱する方法を
安易に考えることの方が
ずっとわかりやすかった
今でもまだぼくの夢は痛いのだろう
有名人になったり
お金持ちになったり
そんな夢は持っていないけれど
だからといって
大きな野望を持つわけでもない
もしかしたらすでに
自分の夢に傷がついているのかもしれない
思えば
やわらかい夢とか
優しい夢を
思い浮かべることができなくなっている