北大路京介




君は鳥のように 自由でいて
羽を広げて 青い空を駆けまわって

僕は大きな木でいよう
君が疲れたときに 羽を休められる

雨から君を守るため
枝をいっぱい伸ばして 大きな葉を広げよう

高い高い木でいよう
君が遠くへ行っても いつでも見つけられるように

ときには小さな実をつけよう
甘くはないかもしれないけれど
お腹が空いたら食べておくれ

僕は大きな木でいよう
寂しいときは止まりにおいで
可愛い歌を聴かせておくれ
「おまえは良い木」だと唄っておくれ

高い空から見回して
飛びたいとこへ行けばいい
ここが恋しくなったなら
いつでも戻って来たらいい

安らげる場所が見つかって
帰って来なくなったとしても
僕は大きな木でいよう
高い高い木でいよう

僕は大きな木でいよう
高い高い木でいよう


自由詩Copyright 北大路京介 2007-06-26 08:38:29
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