独りであること 信じること そして共に生きること
相良ゆう
自分の目で見たものを
自分の頭で考えて
自分の言葉で表現する
自分の手で触れたものを
自分の感情で受け止めて
自分の体で表現する
言葉は表現のために必要だけれど
言葉にばかりとらわれない
自分の言葉が伝わらなくても
くじけない 落ち込まない
わたしたちの世界の前提は
凡てのものは夫々全く異なる形で存在するということ
言葉はそんな無秩序な世界に
何とか秩序を与えようと
人が考えたものに過ぎない
それは世界をつくるけど
それは本物の世界ではない
本物に出会わなくては
本物を知ることはできない
人にとって大切なことは
本物と出会うこと
本物と出会うこととは
自分の中の真実と出会うこと
それがたとえ社会とは相容れないものであったとしても
本物に出会っていますか?
頭の中が言葉に埋め尽くされていませんか?
それは幻想の世界 幻の世界 物語の世界
砂漠に浮かぶ蜃気楼
絵に描いた餅
本当に助けが必要なときには
何の助けにもならないもの
でもあなたの中にある真実は
いつでもあなたを支えているでしょう
自分の中の真実と共に生きてください
他人の言葉や他人の真実には惑わされてはいけない
自分の中の真実を大切にしてください
あなたの真実があなたを救う
あなたの真実とはあなたの神
あなたの神を信じること
それが信仰
信じるものは救われる
いつもあなたを感じてください
あなたの好きなあなたを感じてください
それがいちばん 本物のあなたに近いでしょうから
独りであること 信じること そして共に生きること
それこそが人間の尊厳
自分はただの動物ではなく
人間なのだという誇り