ご飯についた土の匂い
ぽえむ君

一つの仕事を片付けて
わずか数十分のお昼ご飯
さっと席を立って
次の仕事へと戻ってゆく
仕事の段取りを考えている中で
そのご飯についていた土の匂いに
あなたは気づいただろうか

毎日のように
当たり前のように食べている
白くふっくらとした
そのご飯についた土の匂いに
あなたは気づいただろうか

今あなたが目の前にしている
そのご飯は
わずかな時間で食べ終えるのだろう
けれどもそのご飯は
土の中で育ったことを
あなたは気づいているだろうか
その稲についた土の匂いを
あなたは気づいただろうか

その稲に吹いた風を
あなたは見えただろうか


自由詩 ご飯についた土の匂い Copyright ぽえむ君 2007-06-24 21:19:20
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