つばさ
明香璃

翼が折れてしまった 天使は
 それでもなお 天を舞うことを諦めない

    もう一度 あの空を

      友と一緒とも

 
 もしも

  人間の背に翼があったとしても
     きっと彼等は 天を舞いはしないだろう


天を舞うことを諦め
   地上で生きることを選んだ者たちだから

  もう一度 
    友と舞うことを諦め

      一人で生きていくことを決めた者たちだから― 


自由詩 つばさ Copyright 明香璃 2007-06-24 09:41:54
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