オレンジが沈むとき
楓川スピカ


オレンジが沈むとき
ふたりで見上げて
染まったほっぺにキスをした

笑い合いながら
透き通る雲を見ていた

僕はあのときもひとりだった
君との将来
思い描いてたビジョン
輝きながらひとりぼっち

どこに行ったのだろう
君や、雲や、そして空は…

冷たい夕暮れ
色褪せた地面踏みながら
僕はオレンジの頬のまま
ここでひとりぼっち


自由詩 オレンジが沈むとき Copyright 楓川スピカ 2007-06-23 19:37:32
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