ソリティア
umineko
あたたかい雨を
窓から眺めてて
ああ
私は孤独なんだ、と
唐突に気付く
もう
お前なんて
どうでもいいやって
そんなふうに言われるの
こわくて
・ ・
大粒の雨が
忙しそうにばたばたと降る
世界がゆるやかに
油断している
流れていくテキストは
誰かが書いたものなのに
私は
どこにも入れない
それは
ちょうど公園で
ブランコ
砂場
ジャングルジム
それぞれ
遊びの輪が出来ていて
私は
どこにも入れずに
ただ遠くから
じっと見ていた
・ ・
あたたかい雨を
窓から眺めてる
もし
飛び込んでいけたなら
お前バカだなって
みんなで笑って
笑いあって
もっと弱さを
みせてくれても大丈夫
って
あなたのメールは
やさしい
でも
私はずるいから
聞こえないふりをする
ぜんぶぜんぶ
嘘なんだよ
私も
私という存在も
明日消えたっていいんだよ