七匹目の子山羊へ 七匹目の子山羊たちへ
焼石二水





玉手箱の中で
暮らしている子供達と
とても
普通の話しがしたくて
両手を広げて挨拶したら
裏切り者だと、指を指される

そんな((柔らかな陽の中にいて尚
黒い手は母さんじゃない!!」
そんな((きれいな水で潤って尚
枯れた声は母さんじゃない!!」

*

今日
小麦粉を買い忘れた
それを手に塗れば暮らしの目処も
立つのだろうか、と。そんな
声も
奪われて過ごした

一日中
子守唄は歌っていたけれど
揮発して行くから
大事な意味があったのに
人影もなく
井戸にも水はないようで
甘いものにも逃げられない

まるで

((透明度が過ぎて

玉手箱の中は

隠れる場所もありません、。腹に
石を抱えて落ちて果てたり
ふつうに話をしたりする
どちらの隙間も

「締め切り」


例えばここは日本です


*

柱時計の
振り子の下から見上げる空は

今どんな色ですか?」

私の姿よりも))

怖くはないですか?」/世界が
この夕暮れに百年を巻取って行く
誰の声もしない」と、耳を臥せ
震えている、。あなたと
とても
普通の話しがしたくて
両手を広げて挨拶したら
裏切り者だと、また

指を指された


、。そう、その話を))))


私はしたいのです
この黒い手の話を
この
枯れた声でも










未詩・独白 七匹目の子山羊へ 七匹目の子山羊たちへ Copyright 焼石二水 2007-06-21 22:04:04
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