理想の家
ぽえむ君

その家は理想の家だった
効率性と便利性を兼ね備えたキッチン
窓から入る光具合を上手く考えられた
それぞれの部屋やリビングなど
すべてが申し分なかった
庭も手入れするのに苦労もせず
植木や花を楽しめた
駅までの距離も近からず遠からず
交通の便も適度な間隔で
乗り物に乗ることができた

その家は理想の家だった
けれども
理想の家族が住む家ではなかった
いやむしろ
理想の家族が住むような家ではなかった
どこか不便あれば
家族は愛と絆が生まれて
カバーするからだ


自由詩 理想の家 Copyright ぽえむ君 2007-06-20 22:49:32
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