青嵐(ノート)
青色銀河団

好きなことばに、抱きしめられても、
それは大好きな母さんの腕じゃない、から
光の雲間から冷酷な感情がこぼれてしまいます
このあおは、雪にひそむそらなので、きっとまだ、ともしびの戦争が、足りない。
夜明けのなか、流すなみだが、
ちいさな部屋の、ちいさな聖者の悲しみのように
リボンの丘をこえて、
透明な息の海岸を、あすのほうへと、こえてゆきます
胸のたかなりが、
遠い水晶まで、のびてゆく、あおぞらなのです
きっと、ぼくら、死ぬまで
地上をふくこの風に吹かれているでしょう
蜜柑畑のかたすみをとおって
吹くこの風に
さあ、夜があける
ことばはどこまでも青く
きっと正夢のようにのびてゆくでしょう


未詩・独白 青嵐(ノート) Copyright 青色銀河団 2007-06-20 01:01:33
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