No Love  No typing
那津



どうして どうしてもう どうして どうしてそうなってしまうの?


「天使が死んで、おまえの足元に腐った欠片が跳び落ちてきて

 その目玉が背中に貼り付いて

 生涯 他生 宇宙の中で

 とれない痣になったとしても

 おまえを愛している」


その愛はどこに行っちゃったの?









僕は、こまっている
ひたすら困っているんだ

このまま進むには1人でいなければならない
あの夜の愛の言葉は今僕がいる為の段階だった

宇宙でも他生でも
きっと会えるさ

でも僕は昨日の夜にアコースティックでEmを弾き続けて
ギタリストがすぐにソロを引き始めて
ベーシストは口は滑らか ろくなラインもリフも出て来ない
「そうありたいんだ」っていう魂をもってないよ
いやもっているけど違う型だ

ギタリストがチョーキングを
クゥ クゥ ック

その後 “はっ”って気付いて
ボトルネックを出した

今だ

来い


細い弦を強く叩きながら進んだあと

太い弦でリズムを取り直す


もう、2分間も目を閉じずに

ギタリストの広げるエフェクターを見つめている

今だ

来い

ボトルネックのリズムなる音が

ギー

ギー  





一番上のポジションで来る

今だ

来い











「あなたが、歌わなくなっても、好きよ」

 困っているんだ

 僕は困っている


「でも、明日も私を置いて、スタジオに行くんでしょ?」

























自由詩 No Love  No typing Copyright 那津 2007-06-19 16:20:28
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