パラディーゾ
ヴィリウ

いつか辿り着けると思いますか

それを 信じてくれますか

パラディーゾ。

甘い 響き ね。



貴方が居なければ 私はきっとずっと優しいままで居られた
暖かい場所で 目が眩む程の光の中で
例えそれが 安穏とした日々であっても
其のままで 居られたのにね
死んだ様に生きるだけでも幸福で
蜜の 中の 蟲みたい ね。


今は何が善かったのか 悪かったのかは解らない
貴方に出逢ったこと 其れによって変わった何もかもが
私にとって善かったのか 悪かったのかは解らないの

でも ね

貴方に触れないままの私は きっと蜜の中の蜂の様
飴色の幸せの中で 其れでも死んで居たのだわ。

パラディーゾ。

これ以上の安らぎがあるか、ってね。








ねえ、貴方。

変わらないで 変わらないよ

離れないで 此処に居るよ

愛してるの 愛してるよ

忘れてしまうほど交わした約束は 何一つ守られることは無かったけれど

ねえ、貴方。

楽園で巡り会ったら笑いましょう?




これ以上の平安があるか、ってね。




自由詩 パラディーゾ Copyright ヴィリウ 2007-06-19 02:14:22
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