嫉妬
彌月

独り占めしたかった

あの優しい手も
ソフトな声も
まっすぐな眼差しも
柔らかな唇も

私だけに向けられていて欲しかった

誰よりも私を理解して欲しかった
誰よりもあの人を理解したかった

お願いだから

私以外の人を
見つめないで

私のことだけを
考えていて

雨が降る度に
思い出すのは

向かい合わせの
あなたの微笑み

背中合わせの
私の心


自由詩 嫉妬 Copyright 彌月 2007-06-18 08:46:07
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