Skeleton
んなこたーない

ギラついた目をした、たくさんの男女が次々と部屋に入ってくる。
罪深き指が、無意識のうちにファスナーを下ろすと、
断続的な低音のタムタム、
舌は女王陛下の足裏をやさしく愛撫している。

墓を暴くための綿密な計画。
今宵、福音は成就される。
高笑いする道徳的死産児たち。
どうして知らなくてもいいことばかりを知りすぎる?

頓死を遂げたようにヒューズが飛んで、
暗闇が壁のように倒れてくる。
倒れかかるぼくを支える、その手は誰か?

(彼女はぼくの子供が欲しいという)
(しかし、それは容易なことじゃないよ、とくにきみが死にたいときには――)
性的不能の近代主義者、抱きあう骸骨の気分で、断続的な低音のタムタム。


自由詩 Skeleton Copyright んなこたーない 2007-06-17 15:21:28
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