世界を知るには少し早い 会いたい日には明方の唄
那津





明方に良い歌が思いついた

それでちょっと口ずさんでみたよ

あなたの様に感覚的で、一番盛り上がる部分で気持ちが昂ぶるような

そんな歌では無かったけれど

私が創ったにしては

良い歌だと

思ったの




野良猫が座っていてそこだけあったかそうだった

よく見ると近くに柴犬がいて

あなたみたいな男の子が2人来て

「太郎、太郎」

だって

私、その風景があまりにも気持ちよくて

たぶん、いままでに無いくらいゆるい笑顔だったと思う

あの犬の名前は知っているよ

あなたが教えてくれたからね

「ねぇ、あの犬さぁ。宇宙って言うんだって」

凄い名前だね

「だろ、凄い名前だろ。この間、小さい小さい男の子がさぁ、教えてくれたんだよ」

へぇ、小さい男の子の知り合いかぁ




昨日、初めて寂しいと思ったの

水道からポタリ

バスタブは満タンになって

あなたの心は満たされれば濁るわ



ポタリ



私から吸い取ったもので、あなたは力を形成している

そんなことに気付きもしないで

ポタリ

あなたは今夜もその苛立ちを噛み締めるのね


創り上がった物が世界を超えられないでも

世論を痛めつけずとも

結局優しいと思う者(物)からも、そうでないと思う物(者)からも

吸い取っていくのね

進めずにいるのね

自分を知らないかのように

進まずに

その次の階段を登っているのに

そうで無い時の感覚ばかりを多用して

ポタリ

進む日の風

濁った風を浄化して
体を売った女が新しく決心するように




明方に良い歌が思いついた

それでちょっと口ずさんでみたよ

あなたの創る様に感覚的で、一番盛り上がる部分で気持ちが昂ぶるような

そんな歌では無かったけれど

私が創ったにしては

良い歌だと

感じたから

何かに録音して

会いたい日には、その歌を聞くわ






愛(自然)対比(不自然)明方の唄(私の心ね)

という題名の歌









omaehakuusounotorada


自由詩 世界を知るには少し早い 会いたい日には明方の唄 Copyright 那津 2007-06-14 20:12:53
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