もっと降れ
山崎 風雅


 眼鏡が曇って
 それがなんだか気持ち良くて
 梅雨っていいものかもしれないなんて
 思ったりして

 ふざけあいすぎて
 ほころんだ気持ちを
 梅雨の雨は優しく包み込んで
 梅雨っていいものかもしれないなんて
 気付いたりして

 言葉が雫をたたえていて
 リズムよくなる雨音
 全部洗い流してよなんてね

 梅雨って
 俺みたいに嫌われもんかもしれないと
 思ったら
 梅雨の気持ちがわかる気がして
 
 梅雨の空を仰ぎ見て
 もっと降れ降れ
 もっと降れ
 穢れを清めて 
 もっと降れ



自由詩 もっと降れ Copyright 山崎 風雅 2007-06-14 11:30:37
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