凍てつく左手
朽木 裕
一緒に生きて死のうよ、ね?
眼球から雫
白紙に転がる鉛筆
遺書でも書く心算だったの?
泣いてなんかいないよ
哀しんでいるだけ
凍てつく左手はそれでも君の愛を乞う
夜の月を舐める
私達は迷子のままでキスをする
自由詩
凍てつく左手
Copyright
朽木 裕
2007-06-11 21:59:19