ピエロ。
もののあはれ
目が覚めたら朝が来ました
目が覚めても朝が来ました
昨日と同じ今日が怖いので
今日と違う明日が恐ろしいので
僕はバリアを張って僕を弾いてしまいます
僕らはオーラを発して僕らを放してしまいます
優しさでしか優しさを開けないのなら
悲しさでは悲しさしか開けないのかな
でもそれがほんとうだったとしても
開け放った朝の向こう側は
悲しさも優しさへと開いてゆくんだよ
全てを優しさへと開いてゆくんだよ
だから僕は今日もあっちにいったりこっちにいったり
だから僕らは真剣に滑ったり転んだり転がったりしています
それでも目が覚めた朝の向こうから
悲しさが悲しさを開いてくるのでしょうから
星と涙と僕と僕らが
リクルリクルと陽気で滑稽に開き続けます
僕の全てが優しさに優しく開いてゆくように
僕らの全てに優しさが優しく開いてゆくように