京都守護
北大路京介

我が北大路家は 代々 京都守護の仕事をしている

昔 空海が張ったとされる結界を 現在は父が張りつづけてる

私も中2の頃から仕事を手伝い始めている

結界の保守・管理などが主な業務

祖父は隠居の身である
甦った信長の霊と 三日三晩飲み明かしたことなどを自慢げに話す
なんども同じ話をする
話したことを忘れてるのか 何度も話したいことなのか

「おじいちゃん、その話聴くの百回目やで」
と 言いたい気持ちもあるけれど
毎回初めて聴くようなつもりで聴いて その度に新鮮なリアクションをする
それが祖父孝行なのだと思っている


比叡山や大文字が噴火しないのも 鴨川が逆流しないのも
我が家のおかげなのだが
現代人にそんなことを言っても信じてもらえない

ひとの気も知らないで 友人どもは
「京都の空は暗雲としてる」だの
「京都タワーなんて折れてしまえばいい」だのと

まぁ ともかく
京都が平和であるように祈っている
京都の人たちの幸せを願ってる
京都を護ってる


ちゃんと知ってる人は いつも「おおきに はばかりさんどした」って言うてくれるんやで





                             あっ 晴明神社に行きたいんですか??
                             それなら
                             9番のバスに乗って
                             一條戻り橋で降りてください
                             良い京都観光を! はう゛ぁないすでー☆


未詩・独白 京都守護 Copyright 北大路京介 2007-06-11 19:07:40
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