ピース・ピース・ピース・ピース・ピース
nm6

午前6時まだ昨日、サンシャイン滑り込む部屋も瞼の先は夜。換気扇がぬるい空気を吸って吐いてを同時に行っている。冷蔵庫の存在はとどまるところを知らない。電球はエジソンが発明した。ぼくのバランスは崩れまいの一点張りだ。とか、書いてみる。カラカタカチャラタカラカタラカチャラタとかいって、手のひらの筋肉が指先から滑り降りて「文字が文字が文字が」とか文字通り躍りだす、いつの間にか口うるさくなったぼくらの神経たる身体だ。

午前7時まだ昨日、ハロー世界挨拶する窓の外も僕はまだ夜。壁それ自体がシーンと鳴っている。ベッドがぼくの眠気を掃除機のメタファーでアフォードしている。浴槽はアルキメデスが浸かった。ぼくのバランスは崩れまいの一点張りだ。とか、考えている。心臓を止めるな血を流せ手を動かせとかいって、脳に偉そうに命令を送られている隅々も「ぼくはぼくはぼくは」とか自我繰り返しだす、延々の昔から継ぎはぎだらけのぼくらの神経たる身体だ。





『いつのことからだったか?』とかいうゲームをクリアしたんだって。
「次は?にチャレンジするが、昨日リリースされた最新作は?だ」ってさ。
ぼくは言ってやった、
「散歩するように生きていないきみがはなはだ不思議だよ」






午前6時午前7時そして午前8時。サンシャイン滑り込む部屋もハロー世界挨拶する窓の外も僕も瞼の先も遠くの誰かもみんな夜。どうやら朝も夜も交互にやってくる。電球はエジソンが発明して浴槽はアルキメデスが浸かってとかその記憶は確かか。ぼくのバランスは崩れまいの一点張りだ。手のひらの筋肉が指先から滑り降りて「文字が文字が文字が」とか文字通り躍りだして、脳に偉そうに命令を送られている隅々も「ぼくはぼくはぼくは」とか繰り返し止まない。ほんとに?さあ、ぜんぶ嘘だよ。誰が誰を追い詰めてるって、とか、なんもないんだ。いるだけだ。いるだけだ。寝よ。


自由詩 ピース・ピース・ピース・ピース・ピース Copyright nm6 2007-06-11 06:46:03
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