ガン・ズー
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散弾で撃ち抜かれた無数を胸に見るや
目を瞑り落天してくる鳥々のこれ
演じる躯
燦とぶつけて
それが同じ軌跡を描けない
きみは風切りを整えられた渡り鳥
飛べない指が指に重なりまだの空を辿る
愛の弾き手の傍らの
ガン・ズー

奇跡のように現れる太陽
ちくしょう
火薬がそう
つぶやいたこれ狙う湿り気
灰も出さぬまで燃え尽きる
そんな嵐は
俺は答えられない
シェイクスピアと喚くセックス嫌だ
ことの端を詩文の風にしてこれを送りたくて
燃え移るほのお
ひとりの突然のこれに終わり
窓に指掛ける声がきみを待つSOURCEへ
人を勝手にした
詰め物にした
ガン・ズー

めだまのあめだまあめだまのめだま
肉は薫粉を撒いた言の端
心が鏡灯りに吸い寄せる羽虫のこれ
おれは浴びることで展かれ
おまえ崩れながら末未来来とわらう
たましいのひと掬い
街角で銃声をうたうのは誰か
愛の積み木の崩し手の気侭さ
俺のお前のだけの心地よさ

ガン・ズー





自由詩 ガン・ズー Copyright soft_machine 2007-06-09 22:46:13
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