普通電車
山崎 風雅

 流れるように月日は過ぎて
 あんなに恋焦がれていたあの娘のことなんかも
 色褪せて
 季節風に乗って運ばれる俺達
 君の暖かい声
 君の輝く瞳
 君の柔らかな頬
 すべて時の船にゆらゆら揺れて
 ああ、輝く空と丘と街と
 光陰は矢のごとしって
 本当だなぁ

 このまま
 哀しみと喜びの間を
 行ったり来たりして
 通り雨のように
 愛しい月日は過ぎて行くんだろう

 

 プラットホームで普通電車を待つ俺
 




自由詩 普通電車 Copyright 山崎 風雅 2007-06-09 18:18:49
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