受難
yoyo

背中に刻んだ十字架を

背負って歩くいばら道

力の限り握り締め

噴出す血さえ

気にせずに

陽光ははるか彼方にあるものと

自信に満ちて進むけど

神は見えない手を差し伸べて

刺さったとげを抜いてった

たおやかな風ふうっと吹いて

歪んだ粒子消えてゆく

ほろりほろりと月夜に泣いた


汝がために生きるかと







自由詩 受難 Copyright yoyo 2007-06-07 21:45:31
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