プラスチック・メイド
nm6

ぼくのココロとかいう愚がプラスチックでできているらしい、とのことを知った夜だった。冷蔵庫は突然ブイーンとか鳴って、唐突な哀愁の、青色を特集した雑誌がぼくらをブルーに攻め立てる。明日いつどこだか知らないが、ぼくは眠れば目覚めてしまう。きみのきもちがわかるのはいつも言ってしまった後だ。旅、旅、旅とかつぶやいてはき捨てて丸めて、とにかくどこかに逃げなきゃいけない。とりあえずなんて、近く居酒屋くらいしかないんだけどさ。

メイド・オブ・メイド・オブ・メイド・オブ。
何もかもが何かでできているらしい、ということを知った夜だった。

きみのココロとかイマジン、何も考えてないからサヨナラとか吐き捨てられたんだった思い出しての夜だった。冷蔵庫ネクストいつ鳴るかわからない、狂おしく抜歯がぼくらをレッドに攻め立てる。もう危険信号なんだ、明日に何かが突きつけられる。ぼくの忘れたクランベリーはいつもミッド・センチュリーの後だ。世紀も半ばに近づいてぼくは未来なんて知らない、とにかく遠く逃げなきゃなんない。クリーチャーズ、苦なんだからってフライングだけどさ。

パラシュート・フライのゆっくりと落ちていくイメージのスライ・ストーンが海岸で七輪。
後悔なんてしたこと皆目なかったはずなのに、残像プレイバック海岸で七輪。
ザザザ、波。

焦る汗のぼくのココロとかいうやつはきみの気持ちイマジン。プレイバックプレイバック後悔・ザ・ノンストップ。ぼくの毎日に世界は冷蔵庫の中で氷る。ぼくの毎日に青色と赤色がグルーヴする。だからメイド・オブそしてパラシュート・フライ。いつものぼくらが海岸でループするイメージを眺めてマリッジとか投げつけてのさばるカルチャーとかポリティクスとか。暗い夜に見えない星、トーキョー。旅、旅、旅とかつぶやいてはき捨てて丸めて、とにかくどこかに逃げなきゃいけない。世紀も半ばに近づいてぼくは未来なんて知らない、とにかく遠く逃げなきゃなんない。とにかくわかったのはぼくがメイド・オブ・プラスチックだったってことで、きみは思い出とお決まりのフレーズにグルグルなザ・量産だったってことなんだ。バイバイサヨナラ。


自由詩 プラスチック・メイド Copyright nm6 2007-06-06 00:57:19
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