道化師の慟哭
あずみの

笑顔を求められ

強く生きることを求められ

死ぬことも消えることも許されず

貼り付いたペルソナは次第に現実と乖離し

ひずみは徐々に大きくなり

もうもとの形を失ってしまった

足場を失った道化師の行く末は

破滅か喝采か

深紅の涙は今日もその白い頬を伝う



自由詩 道化師の慟哭 Copyright あずみの 2007-06-05 20:26:13
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