水島コンビナート近辺の社員寮における生活のデッサン(ジャンク)
nakahira

床の下でわたしは黒びかりするほどに焼け焦げていて、炭化した指を伸ばしてみたりする
西日も差し込まないで、漂う鉄粉、口元にバーミキュライト
そうやってギシアギシアと空気を切って、わたしの一週間の内三日ぐらいはついらくしていた、冗長

この町も世界からgoogleearthや何かによってそれはなめらかに、
晒しage、事実はこの際嘘になる
頭の上の少し上から、
わたしたちが失いつつある焦点を獲得する、それは明日用の肥料、
コンベアラインを終えても、袋に詰められるまでが遠足だ

「わからない」
と言うことばをまた免罪符にした、ギシアギシアと鳴らすもの
どうにも昨日からカミソリめいたリストバンドは、集合団地の窓から吹き出す助燃性の生活臭を、
コンビナート・トーチに導く合図



未詩・独白 水島コンビナート近辺の社員寮における生活のデッサン(ジャンク) Copyright nakahira 2007-06-03 22:40:21
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