引退
秋桜
最終日を待たずして
昨日のうちに
決めてしまった君
さみしいよ
かなしいよ
やめないで
僕の前では
泣くことを
必死でこらえてた君
つらいなら
こらえずに
こえあげて
僕は君の涙を
拭うことすら
叶わない
たえないで
なみださえ
みれなくて
こんなにも
近くにいるのに
ぼくはいま
そばにいる
君は強くて
だけど脆くて
ぼくたちに
やさしくて
抱きしめるには
僕の腕は短くて
きみだけが
なかないで
君を支えるには
僕は頼りなくて
ぼくはただ
なきたくて
ただ
君の頭を撫でる
だけ
ただぼくは
ないていた