ドロップ
ドロップ



泣きすぎて喉を痛めた赤鬼に

少女はドロップ二つを差し出した




過去の狂犬は時を経て主人の首輪を受け入れる

恐ろしい夢を見る熊は知らずに子供を抱きしめた


目覚まし時計のたまの反抗それはベルの鳴る直前に

散ったピースは兄弟探し手を繋げば二度とは離さぬと





どこかで起こるとけそうな話のひとつひとつ



自由詩 ドロップ Copyright ドロップ 2007-06-02 22:26:26
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