膨らむ板
ぽえむ君

工事現場に置かれた
大きな平面板は
空に流れる白い雲を見ながら
あの雲のように
自由に流れたいと思った
平らに寝そべっている自分では
風に相手にされなかった
起き上がれば
風を跳ね返してしまう
そう
風になりたい
板は
まっ平らの体の中で
自分の夢をどんどんと
膨らませていった


自由詩 膨らむ板 Copyright ぽえむ君 2007-06-02 11:19:54
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