猫「寄るな」
花平すり
誰も
踏んづけなかった猫が
月明かりを探している
綺麗な光の下じゃないと踊る気がしないんだってさ
踏んづけられた猫は
歌にされて
とても怒っている
だから街灯の明かりが漏れ入ってくる誰もいない講堂なんかで
不敵に踊っているのだ
自由詩
猫「寄るな」
Copyright
花平すり
2007-05-31 01:26:02