雨降る夏の
ぽえむ君

雨降る夏の若き葉に
雫結びて一つ落ち
下の葉受けてまた落ちる
そのはまさに時のよう

雨降る夏の黒き地に
蛙這い出て一つ鳴き
雨水打たれまた当たる
その絵はまさに歌のよう

雨降る夏の帰り道
雨傘開いて子が歩き
長靴脱げてまた戻る
その背はまさに花のよう

雨降る夏の一日に
何するとなく時が経ち
雨雲流れてまた過ぎる
その夜はまさに夢のよう


自由詩 雨降る夏の Copyright ぽえむ君 2007-05-30 12:15:00
notebook Home