眠り姫
アサリナ

思い出し笑いしてる花びらの話

目があって目が散って
隠そうとしたら吹き出した
晴れた空の草むらで
花びらはまだ続いてる

散らばった四本の足に巻き付いた
始まりと終わりはいつも仲良し
両手でまくって飲み干して
あなたは上手にやってきた

いけないいけない
ねむたいあなた
いけないいけない
いけないまばたき

吹き出し口で目が合えば
空に足が飛び出して
ふたりを刺した針を超えて
底まで深く落ちて雨


いけないいけない
まぶたが唇
いけないいけない
いけない音で

遠くなる
すべてが意識
再生する恥ずかしい話


自由詩 眠り姫 Copyright アサリナ 2007-05-30 11:58:00
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