死の骨
秋也

もう騒ぐな
骨が軋む
あんまり騒ぐと
骨が揺れる
白い粉

骨の灰
僕らの末路
世界の欲望
騒ぎすぎ
ザワザワと
だから属するのさ
肉を獲るため
希望のふりして
絶望に向って
歩む
歴史に成る
美しい
死の骨
骨の欠片取り出して
進め
真白な明日へ
脳に血染めのナイフを
心に拳銃を
手に真白なユリの花束を
やがて
誰もが入るから
棺桶から
焼けば
骨壺へ
真っ青な海という
真赤な大地という
骨壺に
うるさいから
やかましいから
もう騒ぐな
帰るのだから
ばら撒け
真っ暗い世界に死の骨を
白く拡散する
光る
生だった証たち


自由詩 死の骨 Copyright 秋也 2007-05-30 04:31:20
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