どうもこうもない
mac

ヨレヨレながら
ここまで歩いてきた

そりゃ呑んだくれて
暴れる日も愚痴りつくす日もあったが

それなりに足場を固めつつ
ここまで来たのだと思っていたけれど

今となっては
足元はまるで砂漠の砂か
底無し沼の泥の様に
ただただ、絡みつきながら
落ちていくだけ

たいして頑張っては無い

頑張ったと言うには
世間の頑張ってる人に顔向けできない

それでも小鳩の様な心臓を
すり減らしてすり減らして
やって来ました

キミは全部捨てて遠くへ行きたいと言う
私も出来るなら一緒に遠くへ行きたいが
キミが捨てたい荷物は
きっと私だ
捨てられたモノはキミとは行けない

だから私は
ここでもう少し居なければならない
キミも私を背負ったままで居なければならない
心臓がすり減って
すり減って
こんな薄くなって
とうとう動けなくなるまで

それとも
キミが荷物の重さに耐え切れず
放り出すか
沈んでしまうまで

遠くへ行く方法
私は知っているので
キミは私から離れられないんだろう

どうもこうもない
ただそれだけだ






自由詩 どうもこうもない Copyright mac 2007-05-30 00:13:19
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