シルク〜蜘蛛の糸〜
見崎 光
絹のような糸を編み
かざした月光下
浮かび上がる紡ぎは
運命を掬う
闇に差し出した孤独
降り注ぐ雫は
伝うことを忘れて
刹那を反射させていく
命を織り
月の淡さをたぐりよせ
揺れる生糸
そよぐ星屑
描かれた祈り
瞳に映る想いのネオンは
夜空に響き
夜明けを奏でては
歪んでいく薫りの狭間で
ほのかな温もりに
頬を転がした
自由詩
シルク〜蜘蛛の糸〜
Copyright
見崎 光
2007-05-29 20:26:09