こいびと へ
ki
電話でもメールでもたくさんの話す手段はある。それでも今すぐ会いたいよ。夜通し君と話しても思ってることの30%も言えてないような気がする。
ひとり、夜、体の隙間からこぼれていく。私という宇宙で小爆発が起きている。それはまるで新しい惑星の誕生。その爆発音に耳を傾ける。星のかけらが、こぼれていく。燃え尽きてしまう前に、君に伝えたくて。口の端からオゾンの海が体を包んで、体中に大気の塊が生まれ、届けようと風が吹く。
ねぇ、そばにいてほしい。そんな想いも未だに伝え切れない、不器用な私のからだ。
どうやったら、さみしいとつたえることができる?