焼き飯の唄
生田 稔
焼き飯の唄
捨てるにはもったいない
一山の残飯
ねぎを刻み
いり卵をこしらえ
焼き飯にしたら
妻がおいしいという
ふと若い若い頃を
思い出す
不良少年でしょうの
なかった僕を
救ってくれた人がいた
やさしいちょっとした思いやり
捨つる神あらば
助ける神あり
糞便でも
ごみでも、ちゃんと役に立つ
もう駄目絶望なんて
決して言うな
ちゃんと道はある
きっと!
未詩・独白
焼き飯の唄
Copyright
生田 稔
2007-05-28 16:45:56
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