ホーム
ふたば






夕暮れの始まりには
電車も家に帰り着いているよ
そう、ぜんぶ

雨戸がひとつ閉まるたびに
天国ではピアノがひとつ鳴る
そう、どれも

だれも、おたがいのこと
なんにも知らないまま
大人になってしまうけど

夕暮れの終わり頃には
楽譜の上をこどもたちが
慌ててかけていくのが聴こえてる

沸かしたてのお風呂のうえにも
その波紋がひろがってる
いくつも、いくつも








自由詩 ホーム Copyright ふたば 2007-05-26 17:14:54
notebook Home 戻る