どこまで走れば
北大路京介

目の届かないところで 何度も僕は殺されてた
気づかないままでいられたら まだ歌を唄えたろう

誰が見るわけでもないのに 紅の線を引いてた
覗き込む鏡もないのに どういうつもりなんだろう

 白く燃える月に 自分の欲望が映ってた

 どこまで走れば 逃げ切れるのかな
 いくつになれば 忘れられるのかな

 どこまで走れば 逃げ切れるのかな
 いくつになれば 忘れられるのかな



陽が三度昇る前に ヤツらは口付け交わしてた
王様のベットなら ふたり寝でも広いだろう

抱き合ってる間に 僕は寝息をたててた
女の好きなワインで 飯を炊くのは どうなんだろう

 暑い熱い夏に ヤツらの狙いは決まってた

 どこまで走れば 逃げ切れるのかな
 いくつになれば 忘れられるのかな

 どこまで走れば 逃げ切れるのかな
 いくつになれば 忘れられるのかな



    真夜中に響く 氷を砕く音
    耳に残る 電話のムコウの声

    ずっとずっと 知らないフリでいさせて
    ずっとずっと 隠し通し続けてて


 どこまで走れば 逃げ切れるのかな
 いくつになれば 忘れられるのかな

 どこまで走れば 逃げ切れるのかな
 いくつになれば 忘れられるのかな


自由詩 どこまで走れば Copyright 北大路京介 2007-05-25 19:24:10
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