夜行電車の座席
ブライアン

静かな声だった。

車掌が、停車駅の名を告げる。

窮屈な座席にうずくまる乗客者たち。

切符を無くさないようにポケットに入れた。

朝日が通り過すのを見送っている。

眠気は、脳に密やかに隠された。

社内の電灯は、ほとんど失われている。


自由詩 夜行電車の座席 Copyright ブライアン 2007-05-24 23:54:44
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