時の橋
ぽえむ君
橋は現在と未来に
まっすぐに架けられていた
虹を見下ろしながら
自分を越えてゆける
時の橋がある
ただし
その橋を渡るには
一人一つの道を歩いてゆかなければ
その橋に着くことができない
道を間違えれば
川岸までしかゆけず
向こう岸を憐れに見るだけとなる
人の背に乗って進もうとすれば
橋は崩れ
後から来る人も渡れなくなる
他の人に道を聞いても
誰も教えてくれない
そもそも誰も他の人の道を知らない
わかっていることは
その時の橋と自分の道とが
必ずつながっていることだけである
自由詩
時の橋
Copyright
ぽえむ君
2007-05-24 23:09:45
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