恥を書く
蔦谷たつや
地下の文献資料室
あなたひとりがそこにいた
僕はあなたがいたからこそ
慎重な顔してうろうろしてた
あなたがいなけりゃあんな場所
すぐにも出て行きましたとも
地下の苦しい空気など
なんの嫌気もありません
地下にやさしいあなたを見ては
心臓の音はドンドドド
だけども僕はあなたになにも・・・
挨拶さえ ああ 笑顔さえ 出来なかったの
それでも心臓はドンドドド
挨拶さえ ああ 笑顔さえ
不良な僕にも出来たなら
挨拶さえ ああ 笑顔さえ
無様な僕にも出来たなら
自由詩
恥を書く
Copyright
蔦谷たつや
2007-05-24 20:32:57
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