麻生ゆり

ホラホラあの骨を取ってきてごらん、
と私は天気のいい原っぱで私の骨を投げた
私はシャチョウさんと
ブチョウさんと
それにカチョウさん
カカリチョウさんに言った
骨を持ってきたのは
小型人種のカカリチョウさん
お疲れ様でした!
けれどもよほど骨がうまいのか
なかなかくわえたままで
放そうとはしなかった
シャチョウさんはよだれを垂らしていた
ブチョウさんはすねてそっぽを向いていた
カチョウさんは悔しそうにうなっていた
けれどカカリチョウさんは骨を放そうとはしなかった
仕方がないので
私はもう1本私の骨を投げた
シャチョウさんとブチョウさんとカチョウさんが
一生懸命追いかける!
今度骨をくわえたのは
なんと後から参加のリジチョウさんだった!
その後結局私は
シャチョウさんとブチョウサンとカチョウさんのために
足や腕の骨を失った
それでも私は満足だった


自由詩Copyright 麻生ゆり 2007-05-23 00:11:44
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