アンダーグラウンド
ajisai

私は暗い地面の中にいた

じめじめとして音もなく何も感じない

自分という人間の存在すら分からない

生きているのか死んでいるのか

そんな簡単な事すら実感できずにいる


闇の中恐怖すらなく不安感じず

楽しい事も哀しいことも

全て土の中に溶けてなくなってしまったかのようで


私はどこにいるのだろう

この世界の存在すら幻であるかのよう



あなたを想うことは罪

好き故に自分をそしてあなたを滅ぼしてしまう

あなたがいなければまるで私の存在は無

あなたは私にとって空気であり栄養であり光


私はあなたの心に同調し壊れ病んでしまう

あまりにもあなたの世界は私の世界と近いのだ

近いが故に自分の闇をも直視する事になる


あまりに深い愛情は罪になる

破滅的なほどの狂おしい愛情

自分を保てなくなるほどの激情


私は弱い人間だ

愛するが故に共にいる事が罪

あなたを傷つける事になる

愛しているからこそ私はあなたを手放さなければならないなんて

あなたの愛に答えることがより自分を滅ぼしあなたをも滅ぼしかねないなんて


私は変わる事ができるだろうか

世界を再び直視することができるだろうか


自由詩 アンダーグラウンド Copyright ajisai 2007-05-21 21:08:50
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