孤独な時計にあふれた街
青の詩人




夜の高速を走る車の群れ
未知を照らすオレンジの光
その周りにそびえ立つビル
そして歩道のぼくと君

刻んできた時間の長さは違うから
同じ場所にいながら同じ時を生きていない
君は10分後を見ているし
ぼくは8ヶ月前を歩いている

少しの時間で細胞は死ぬから
ぼくがぼくであることさえ疑わしい
時はただ前に進むだけだから
全てが通り過ぎてゆく




こんな孤独な時計にあふれた街で
ぼくは孤独をもうひとつ探してる
同じ速度で生きれなくても
ぼく以外の音がほしかった

ときどきカチッと重なる偶然で
一人を忘れられる



自由詩 孤独な時計にあふれた街 Copyright 青の詩人 2007-05-19 03:46:59
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