朝夕
ICE

そうしてノートを閉じますと、随分時間の過ぎたようでした。
季節も時間もとち狂った朝顔について、見てこなければなりません。
でないと、ほんの2ミリの成長を見そびれるとも限りませんから。
ええしかし水遣りは、偶の物好きに任せて居ります。


ブルーの花弁、顔面蒼白の人影、対峙。


そうして蕾を閉じますと、随分時間の過ぎたようでした。
膨らんだ脳に左右の境を持たぬあのヒトについて、思わなければなりません。
でないと、ほんの1日でも、と期待を抱いてしまいます。
そう私への水くれを、あのヒトに望むなど愚かです。


自由詩 朝夕 Copyright ICE 2007-05-18 00:29:23
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