肩車と風車
ロカニクス

裁判の隣際
法廷内の竹林の近く
肩車と風車がくるくる
かけっこをしている

被告人として茫洋としてみる
窓の外を見る
どちらかの肩を持つ
たとえ裁判長でも
それらは許されない

罪状には困った、と3.14文字

季節外れの浴衣を纏い
審判をしている
君の声だけが
自由に突き抜けていく

あああ愛よりも
心求めてた




自由詩 肩車と風車 Copyright ロカニクス 2007-05-17 19:27:30
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