要冷凍
いとう



触れてしまうと
消えていくものがある

まなざしに耐えられず
溶けていくものがある

凍えるべきは
私の手だ
蔑むべきは
私の目だ

暗闇の中
独り 閉じ篭って
見据えるべきものを夢想する
ここには何もない
まだ何もない





未詩・独白 要冷凍 Copyright いとう 2004-05-07 01:48:13
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