ながしそうめんリフレイン  (モアラヴ)
ふるる

今日はもう眠たいんだと思ってた耳をやさしく齧られている
 

灼熱のキスも荒地の抱き方もじゅっと言ったら終わりなんでしょ
 

喧嘩してキスして抱っこして仲直り小憎らしいとはお前のことか
 

寂しがるお前をベッドで見開きに闇にぼんやりひかる一面
 




宝石を片肺に詰め密輸したもう片方は君で埋まった
 

唇に雪の結晶降りたよと言っては溶かす君の唇
 

君はもう僕の服を着ていない着ていない僕はもう君の服


わなななくわななく君の唇に僕は落とすよひゃくまんのキッス


さむいから?唇からほら白い嘘わたあめみたいにくるくるとれるよ




あんたはいないいないのね腿に胸にへばりつく透明な手形
 

青空が虹の指輪をはめたから自由になってもいいよ左手




夕立のカーテンの中うつむいて首をふるだけの仕草が愛
 

全てを捧げつくしたい瞬間。きみがちからなくほほえむから。
 

「パラフィン紙とラップとどっちが薄い?」そんなことよりキスしていいか?





大きくも小さくもある風景はあなた遠かったり近かったり
 


今朝は半熟卵なの昨日の喧嘩早く謝らせてくれない?



 

手を繋ぎ仲良しみたいに歩いてる戻れない道だよ知ってるわよ




真っ直ぐに光る水面に刺さってくあなたの身体を昨日愛した
 



耳飾りひっぱってみる柔らかくあなたにないもの私は持ってる
 



さようなら予言どおりの夕立が私の影を踏み荒らしていく
 



三秒間だけ目を閉じてその間全部のことをあなたに教える
 
メロンパンカリカリふわふわいいにおい後ろからぎゅう抱きしめられたいー

プルバック走行するかもしれないよちょっと抱っこして引いてみて
 
耳が好きそんなあなたの耳が好き春の夜風を押し込んでやる

クリームの高さはあたしが決めるからお風呂の温度はあなたが見てね


冷蔵庫

           わたしこそ
           さっきはごめんね

溶けたアイスが静かに眠る





俺はお前お前は俺の星に棲む「どこにも行かない」白い宇宙船
 
喧嘩して土星の輪っかで抱き合ってミルキーウェイでアイスを食べた
 



ダージリンお前のような娘さえ銀のスプンに恋をするのか


かなしみをかみしめたままねころがるきょうはいっぱいひとをあいした



蛾が遠くのメスのことを想っている終止符へ向かい落ちていく音





短歌 ながしそうめんリフレイン  (モアラヴ) Copyright ふるる 2007-05-17 13:45:48
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