プロパガンダム
ひろっち

体育座りしたガンダムが、淋しそうに夕陽を眺めています。


(((ぼくの時代は終わったんだ)))


昨日、いつものコンビニで、
ポリッシャーをかけながら、床をピカピカにして、
レジして、
かっぱえびせんやポテチを品出しして、ソーセージ焼いて、
レジして、
おでんの汁に浮遊する虫を取り除いて、
レジして、
新聞、雑誌入れ替えて、
レジして、
弁当廃棄して、弁当並べて、
レジして、
いつも来るOL姉さんの臀のラインをなぞりながら、
レジして、
そんなこと、考えてたんだ。


(((あー、俺はエロかっこ悪い加齢臭のおっさんに成り下がっちまったんだヨーイ)))


さびれたビームライフルを眺めながら、
それは夕陽と同化して、

何かを言いたげで、
でも実は、何も言えない。

何かを言ってるんだけど、
何も分からない。

何かを言ってるように見えて、
何も聞こえない錆びれた変換部。 飛べやしない。


自由詩 プロパガンダム Copyright ひろっち 2007-05-17 01:00:45
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